こんにちは、理系しまびとのユーマです。
このページは理系学生の留学を含む海外経験全般をまとめています。
理系学生に向けて書いています。
こんな方に読んでほしい
- 英語が苦手な理系学生
- 海外に行ったことのない理系学生
- 何となく海外・留学に興味のある理系学生
- 次の海外経験を検討している理系学生
この記事を読んでいただければ、
理系学生の海外経験の種類や特徴、さらに求められる英語力や経済な問題を解決する方法がわかります。
僕は1か月以下の短期インターンシップを3回、2か月間のインターンを1回、1年間の研究留学を1回、さらに海外大学院に進学しています。
これまで多くの留学経験者と話してきた経緯もあり、この記事ではその知見や知識を公開します。
もくじ
理系学生の海外経験
僕は高専出身で博士課程に進学しているので、理系歴は10年目です。
実は、もともと理系なら英語は話さなくていいと思っていました。
わざわざ英語を勉強している人がいるのに、なぜ専門分野を勉強している僕らが英語を話さなければいけないのかと。
英語が好きで、英語を話せる人が通訳をすればいいじゃないかと思っていましたが、「理系は英語を話す必要がない」という考えは僕にとって大きな間違いでした。
理系に留学・海外経験を進める理由
多くの理系学生に海外経験を体験してほしいと思っています。
理由は主に以下の3つです。
- 人生の可能性が広がる
- 理系は奨学金が取りやすい
- 就活に有利
人生の可能性が広がる
一番の理由は、個人の可能性が一気に広がるからです。
一人一人が潜在的な可能性を発掘したり、自分らしさを見つけたり、自分らしく生きるきっかけをくれます。
海外の方と話すようになってから格段に視野が広がり、自分自身の可能性が一気に広がりました。
英語が話せるようになるとも、20ヵ国も訪れることになるとも、海外大学院に進学するなんてことも考えてもいませんでした。
海外経験を通じて、予想を遥かに超えた自分に出会うことができました。
理系は奨学金が取りやすい
海外に関するものは特に多くの理系大学生・大学院生向け奨学金があります。
それだけ、海外経験を積んだ理系が社会に求められているということです。
しかしながら、英語に自信がある理系学生は多くないため、倍率も比較的低いことが多いです。
例えば、トビタテ!留学JAPANの理系学生向けのコースは毎回2倍程度ですが、多様性人材コースという文系向けのコースは7倍程度に上ります。
僕が実際に無料海外インターンシップの合格や留学の奨学金を頂くことができたのも、僕が理系だったからという理由もあると思います。
インターンシップ参加者は文系が多く、理系学生は少数です。
専門性を持っている理系こそ、海外経験を積むことで強みになります。
また、理想を言えば、留学は一回だけでなく、2度3度と行うのがお勧めです。
国や自分の立場によって、得られる経験や価値観の変化が変わってきます。
就活に有利
留学経験は文理問わず、就職活動に全体的にプラスの影響を与えています。
トビタテ!留学JAPANの調査によると、留学経験者が「就職活動においていい影響を与えたか」という質問に対して、89.2%が「いい影響を与えた」と回答しています。
さらに、留年や休学が就活にマイナスの影響を及ぼしたと回答した人はたった5%でした。
2018年時点で留学経験のある大学生はたった3%というデータもあり、グローバル化が進む中で留学経験者は重宝されるでしょう。
また、社内でTOEICの受験を支援したり、TOEICの点数によって給与が上がる企業さえあります。
外国からの労働者の受け入れも本格的になっていき、英語が話せる理系の需要はどんどん高まっていくことでしょう。
このように、特に理系に対してメリットにはたらく部分が多くあります。
あなたの可能性をもっともっと広がるきっかけ作りのお手伝いができれば本望です。
理系の海外経験は大きく6種類
海外経験を分類してみました。
他のパターンもあるかもしれませんが、僕が思いつく海外経験は大きく6種類に分類できます。
海外の大学や大学院(研究留学)
大学の交換留学や研究留学などにあたるものです。
「留学」というと、このイメージが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
授業を受けたり、研究をしたり、アカデミックな経験を積むことができます。
海外大学院に興味のある方はこちらの記事も合わせて読んでみてください。
費用、期間、海外の研究室、英語力について、体験に基づいて網羅的にまとめています。
-
理系海外大学院の研究留学を失敗しないために知っておくべきこと
こんにちは、このブログを運営している理系しまびとです。 今回は、理系大学生・大学院生(修士課程、博士課程)向けに「研究留学」についての記事を書いてみました。 こんな方におすすめ 研究留学に興味がある ...
続きを見る
そもそも研究室ってどうやって探すの?って方はこちらを参考にしてみてください。
-
【裏技あり】海外大学院留学の研究室を探す4つの方法と確認ポイント
ブログを運営している理系しまびとです。 この記事では正規留学や交換留学などの研究留学の受け入れ先の探し方をお伝えします。 はまち研究室選びで、研究留学の質や内容は大きく変わるぞ。 選ぶの ...
続きを見る
また、個人的には長期の研究留学中に他の海外経験の組み合わせるのが一番おすすめです。
海外大学院での研究をうまく進める方法、他の海外経験を組合せることで留学成果を高める方法を解説しています。
>【ひと味違う研究留学】海外大学院での留学成果を最大化する方法
-
【ひと味違う研究留学】海外大学院での留学成果を最大化する方法
こんにちは、理系しまびとです。 今回は、研究留学の成果を最大化する方法をご紹介します。 海外大学院に行く博士課程・修士課程の理系学生に是非読んで頂きたい内容となっています。 こんな方におすすめ 研究留 ...
続きを見る
企業や研究所などでのインターンシップ、ワーキングホリデイ
メーカー企業や研究所などでインターンシップをするケースもあります。
無給のものから有給のものもあり、身に着けた専門知識を活かせるのが特徴です。
特に、ソフトウェア系のスキルを持っている学生であれば、比較的簡単に有給インターンシップを探すことができます。
インターンシップによっては、長期休暇中だけのものもあります。
研究とは違って、社会で実務的な経験が積めるのでとてもお勧めです。
インターンシップの探し方や求められる英語力、英語力をつける方法についてまとめています。
>英語ができないけど海外インターンシップに興味がある人へ【実現できる!】
-
英語ができないけど海外インターンシップに興味がある人へ【実現できる!】
こんにちは、理系しまびとです。 特に理系学生に多い「海外に興味がある!でも、英語ができない」という人に向けて書いた記事です。 こんな方に読んでほしい 英語ができないけど、海外インターンシップできるの? ...
続きを見る
また、オーストリアやヨーロッパ、カナダなどでワーキングホリデイをする学生もいます。
実は僕も検討したことがあります。しかし、100万円ほど必要があったり、内容は農業関係や飲食関係が多く断念しました。
もし、理系としてキャリアを築きたいのであれば、専門性を生かした企業インターンシップの方がおすすめです。
サマープログラムや研修など短期プログラム
大学や外部の団体などが募集している海外プログラムに参加する方法もあります。
僕自身も、マレーシアの海外研修プログラムとスペインで開かれたサマースクールに参加しました。
海外の同じ年代の学生と触れ合う機会が多くあるのが特徴です。
また、春休みや夏休み期間など長期休暇に実施されるものが多いため参加しやすいことが多いです。
場合によっては、旅費や滞在費など支援してもらえる場合もありますのでチェックしましょう。
実際に、僕も旅費、滞在費、授業料を支援していただきました。
ボランティア活動
理系学生で海外ボランティア活動をしたことがある人は少数だと思いますが、是非おすすめしたい海外経験の一つです。
なぜなら、環境破壊や社会問題など自分が関心のある世界の問題に対して直接関わることができるからです。
僕は国際交流イベント関係のボランティアによく参加します。自然が好きで環境問題に関心があるため、次は環境保全系のボランティアに参加したいと思っています。
すくなくとも旅費は自己負担の場合が多く費用がかかってしまいますが、興味がある方は是非挑戦してほしいです。
語学学校
語学力に自信がない人という人は、まずは語学学校に行くこともありますよね。
基本的に国内で英語は習得できるとおもっていますが、環境を一気に変えることで短期間で英語を習得することができます。
ワーキングホリデイの前に語学学校に行くケースも多いです。
最近は、フィリピンを始めとして東南アジアで安くで語学学校に通えるため、比較的費用に余裕があってとにかく早く英語力をつけたいという方にはおススメです。
海外旅行や一人旅など
僕自身もインド、マレーシア、フィリピンで一人旅した経験があります。
とにかく海外に行きたい...!けど何から始めればいいか分からないという方にまずは行動するためにおすすめしています。
個人の価値観を磨いたり、自分探しをしたりすることで、日常生活では気づかないような新しい発見があります。
キャリアとしては企業インターンシップの方が箔が付きますが、生きている間に行ってみたい場所がある人や春休みや夏休みを利用して海外に飛び出したい人におすすめです。
留学、海外インターンシップを知る・探す
留学・海外インターンシップのパターンは本当に様々です。
どんな留学ができるのか、どんな海外インターンシップがあるのかを先に知ることで、自分がどんなことがしたいかが明確にイメージできるようになると思います。
手段をまとめてみました。
留学・海外インターンシップの探し方
- トビタテ大図鑑
- タイガーモブ
- IAESTE
- Wantedly
- GlassdoorやLinkedIn
まずはトビタテ大図鑑
トビタテ!留学JAPANを使って留学をしたトビタテ生の留学の内容や費用、学んだことをみることができます。
インターンシップ、ボランティア活動、芸術系、研究など、文系・理系問わず、本当に多様な留学パターンが載ってあるので、参考になるトビタテ生の留学も見つかるはずです。
留学先の出来事や、これから留学する人へのアドバイスも載っているので、是非参考にしてみてください。
海外インターンならタイガーモブ
世界各国でのインターンシッププログラムを用意しています。
長期・短期のプログラム、スキルが求められるものから求められないものまで、「とにかく挑戦したい」と感じている人から「英語力やスキルを活かしたい」と思っている人も、参加してみたいと思うインターンシッププログラムが見つかるはずです。
実は僕は短期インターンとして、タイガーモブで働かせて頂いていました。
どんなプログラムがあるのか見ているだけでも楽しいですし、海外インターンシップに精通したスタッフの方に無料で相談することも可能です。
理系インターンシップ、 IAESTE
大学や企業で、専門性を生かしたインターンシップができます。IAESTE JAPANは日本に拠点を置き、ヨーロッパや世界各地からもインターン生を募集しています。
定期的に大学で説明会が開かれているので、気になる方は、足を運んでみてください。
GlassdoorやLinkedInで探す
世界の求人情報をまとめているプラットフォームで、こちらはかなり採用に近い海外インターンシップを募集していることが多いです。
「将来、海外で就職したい」「既に持っているスキルを仕事として活かしたい」という方におすすめの方法です。
特に、プログラミングができる人は、給料が発生する多くのインターンシップや求人を探すことができます。
ほとんどの場合、高い英語力と専門知識・スキルが求められます。
求められる英語力とは
留学はしてみたいけど、英語が苦手、どの程度の英語力が必要なの?というような声を多く聞きます。
結論から言うと、当たり前ですが、インターンシップや留学先によって異なります。
海外インターンシップと大学への留学では、求められる英語力のレベルと種類が違くので、以下に分けて説明します。
海外インターンシップで求められる英語力
海外インターンシップには、中学英語を使ってのコミュニケーションさえできれば、英語力を深く問わないものもあります。
インターンシップの種類にもよりますが、高い英語力がなくても受け入れてくれる企業さんはたくさんあります。
例えば、海外で起業した日本人の方に受け入れていただく場合には、高い英語力よりもやる気が求めれるケースもあります。
ただし、現地で意思疎通でき、生活に困らない程度の英語力は基本的に必要なので、現地で困らないように事前に準備しておきましょう。
企業で働く場合、ビジネスよりの英語が必要となるケースが多いのでTOEICの勉強をしたり、丁寧な英語の表現を勉強しておくといいと思います。
理系であれば、まずはTOEIC600点がひとつのボーダーラインになっています。
海外大学で求められる英語力
海外大学への留学については、留学先によって異なり、大学への交換留学や入学には最低限の英語力が明記されていることが多いです。
海外大学側が指定する基準のほとんどが、TOEFLやIELTSです。
目安として、大学で授業を受ける場合は、まずTOEFL80点程度を目安に勉強しておくといいと思います。
交換留学で、協定先の日本の大学側が定めている場合もあり、TOEICを採用している場合もあります。
個人の意見としては、TOEICで高得点を取れる英語力、主にビジネス英語よりのリーディング力とリスニング力は大学への留学中に使えることは少ないので、TOEFLやIELTSなどアカデミックよりの英語を勉強することをお勧めします。
英語習得についてはこちらの記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。
-
理系の英語勉強法
使える英語力をつけるのは国内で十分! まったく英語を話せなくても、そこまでお金をかけずに海外で使える英語は、国内で確実に身に着きます。 現に僕は、長崎県の小さな島に住んでいたので、英語に触れる機会もな ...
続きを見る
経済的な問題の解決策
僕は資金ゼロ、むしろ貸与型奨学金を借りていたのでマイナスの状態からスタートしました。
始めはアルバイトでお金を貯めようと思っていましたが限界がありました。
海外経験を実現できたのは、主に以下の2パターンです。
- 奨学金を獲得する
- 旅費や滞在費の支援があるインターンシップやプログラムに参加する
アルバイトは最低限に
僕はアルバイトも10種類程度経験しましたが、最低限に抑えておくことをお勧めしています。
アルバイトをするよりも勉強して奨学金をもらったほうが、将来を考えたときに遥かに効率的で合理的だからです。
奨学金を頂けるということは、時間をお金の両方が同時に手に入るということです。
一度、奨学金をもらうことで他の学生と時間的な差ができます。
この間に、海外経験を始めとしたアピールポイントになる経験やスキルを身に着けることで、次の奨学金に受かりやすくなったり、就活で有利になったりします。
理系学生がアルバイトよりも勉強をした方がいい理由については、以下の記事にまとめています。
>お金が無い理系学生はバイトより勉強すべき理由【奨学金と自分の価値】
-
お金が無い理系学生はバイトより勉強すべき理由【奨学金と自分の価値】
こんにちは、理系学生10年目の理系しまびとです。 この記事では10種類以上のアルバイトを経験してきた僕が、できるだけバイトはしない方が良い理由を説明します。 特に理系学生向けに書いています。 &nbs ...
続きを見る
奨学金を獲得する
海外経験をしない場合においても、奨学金はもらったほうがいいと思います。
特に留学に関する奨学金は額が大きいため、留学を実現する上でアルバイトをするよりもかなり効率的です。
僕はこれまで1000万円相当のご支援を頂いてきました。
詳細はここでは省きますが、奨学金については以下の記事にすべてまとめています。
-
大学生の給付型奨学金
こんにちは、このブログを運営しているユーマです。 僕はこれまで1,000万円相当のご支援を頂いて、できないと思っていた海外インターンや留学を実現させて頂きました。 はまち4年間で1,000万円相当って ...
続きを見る
旅費や滞在費の支援があるインターンシップやプログラムに参加する
もう一つ、手っ取り早いケースががそのインターンシップやプログラムに旅費や滞在費が含まれていたり、奨学金付きであったりする場合です。
僕はミャンマーとカンボジアで無料海外インターンシップに2つ、マレーシアとニューヨークで旅費や滞在費が補助される海外インターンシップに2つ参加しました。
また、サマースクールでも授業料と滞在費が免除されました。
このように資金調達をしなくても、金銭的な補助が含まれるプログラムがあります。
学内掲示板を定期的にチェックしたり、SNSで情報をキャッチしたり、インターネットで探してみたりしてください。
\ 為になったと思ったら /
\\ ブックマーク・友達にシェア //