【世界と比較】理系学生が博士号を取得するメリットとデメリット

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【世界と比較】理系学生が博士号を取得するメリットとデメリット

こんにちは、本ブログを運営している理系しまびとです。

理系学生で博士課程に興味があるけど、日本の博士課程に疑問や不安を持っている人も多いと思います。

この記事では、アメリカで博士課程正規留学経験者の僕が博士号取得について解説します。

 

井の中の蛙
博士まで進むと就職も厳しくなるし、いろいろリスキー。
はまち
この記事を読めば、そうも言えなくなるかもよ?

 

理系大学生・大学院生で修士・博士課程進学を考えている人向けに書きました。

僕はアメリカの大学院に正規入学して、材料・光関係の研究をしています。

この記事は、実際に海外博士号取得を目指して正規留学している僕の目線で、他の記事では語られていない内容になっています。

確かに日本で就職するなら修士号で十分だと思いますが、僕は個人的に修士卒で日本で就職するのがリスキーに思えました

この記事では、僕が博士後期課程進学を決めた理由を元に、僕なりの考えと見解を解説していきます。

博士課程進学に対してネガティブな印象を持つ人もいるかと思いますが、もっと挑戦できる空気感が少しでも広がればいいなと思ってこの記事を書きました、

読んで頂いている方にとって、「答えを得る」というより「新たな視点を得る」ために読んで頂けると幸いです。

 

今後の社会で理系学生が博士号を取得するメリットとデメリット

この記事では博士号取得に関するメリットを解説し、世界と比較しながら日本の博士号の現状について書きました。

出回っている多くの記事では、短期的かつ日本国内に限った考え方に執着している印象を受けました。

「大学教員や研究機関の研究者になりたくない限り、修士号の方がベター」という結論に至っているように思います。

いくつかの点では、僕も賛成なのですが、必ずしもそうではないと思っています。

基本的には研究を仕事にしたいと思っている人が博士課程進学に向いていると思いますが、極論、博士号を取得してから起業家になる選択肢も可能性として十分ありえます。

 

進学するか迷っているとき、「就職することが最終目的」になってないでしょうか?

結論を言うと、これから就職する僕らの世代視点を日本ではなく世界に置き、世の中の流れを見ながら意思決定していくべきだと思います。

日本では、「いかに内定がもらえるか」という短期的目的にあまりに集中している人が多いと感じました。

「できるだけ楽して高い収入を得ることだけが目的」になっていないでしょうか?

これから長く続ける仕事の内容や場所、長期的なキャリアの描き方を自分の価値感で考え切れているでしょうか。

この記事が、違う視点で将来を考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

博士号取得のメリット

【世界と比較】理系学生が博士号を取得するメリットとデメリット

まずは博士号取得のメリットについてお話します。

メリットの裏に隠れる大変な面やデメリットについても触れています。

 

 研究に集中できる

特に研究が楽しいと感じる人にとって大きなメリットになると思います。

学部でも修士でも、必修科目を履修する必要があります。

必要単位数を満たすまでは、授業があるせいで研究に集中しづらいのが現状です。

研究する時間もそうですが、部分的に時間が切り取られるため、分野によってはかなり影響を受けます。

特に、化学系やバイオ系だと実験の時間が制限されることが多いので効率的に実験を進めるが難しくなります。

それに比べてプログラミング系やシミュレーション関係は、そこまで影響を受けないように思います。

 

一方、博士課程では多くの場合、必修科目は少なく研究に集中できる時間が十分に取れます

これまで以上に研究に時間を費やすことができるのは、博士課程進学のメリットの一つだと思います。

博士課程で研究留学する人もたくさんいます。

授業がなく、比較的時間に融通が効くようになるので、博士課程の研究留学では短期または長期で海外の共同研究先に留学するパターンが多いようです。

修士以下での研究留学はどうしても「学ぶ」立場になりがちですが、博士課程では修士課程まで培ってきた知識を活かすチャンスになります。

自分が主体的に研究を進めたり、教えたりする立場となり、自分のアイデアや方針をより反映しながら研究が進められると思います。

 

日本の博士課程のリアルな面を話しておくと、

学部や修士の学生のサポートをする必要がある場合もあるので、自分の研究だけに集中できるかと言えばそれは難しいかもしれません。

研究できる時間が増えるのは間違いないと思いますが、後輩のサポートやTAなどする可能性があるのも事実です。

 

就職先の選択肢が広がる

こちらは一概に「選択肢が広がる」と言えないというのが正直なところですが、見方によっては選択肢は広がります。

確かに、日本で博士号を活かして就職するのは難しいといわれています。

既に述べたように、日本で就職することが目的なら修士号の方が無難だと思います。

 

ここでの選択肢は世界を視点に置いた場合です。

既に超高齢社会と呼ばれ、これからも若年層の人口割合が減少する日本において、他国からの労働者を受け入れたり、輸出入を拡大したりする必要が出てきます。

日本での外国人労働者の数は年々増加傾向にあり、これからも増えていきそうです。

 

これからの社会では、これまでの日本のようにいかず、外国人労働者を受け入れたり、私たち自身も海外に出て他の国と相互的に経済活動をしていく必要があります。

 

海外への渡航や移住、海外で仕事を得るという面において、博士号をもって研究者という立場は他の職種と比較して有利です。

そもそも海外に住むにはVISA等渡航・在住する許可が必要ですが、専門知識をもつ研究者は許可が下りやすいです。

しかしながら、博士号取得後に海外で仕事に就くのはそこまで簡単ではありません。

博士号取得者の世界の現状を話しておくと、海外においてはPhD取得者が溢れてきて、博士号取得者の市場が競争的になっています。

 

博士号を活かしながら就職するのは世界的に見てもハードルが高くなりつつあるように感じます。

これに対して、日本の技術力は中国やアメリカ等と比較して、発展しているとは言いづらい現状です。

後半にデータを載せていますが、博士号取得者の割合も他の国と比較して少なくなっています。

 

ここで強調しておきたいのは、世界各国で活躍する選択肢は広がることです。

確かに、博士課程進学は楽ではありません。

しかし、国内に留まらず自分の可能性を広げるチャンスになると思います。

アメリカであれば、博士課程修了後、新卒採用でも年収1,000万超えることも可能です。

特にGAFAMなど大企業のコンピューターサイエンス系はかなり給与が高いです。

物理学の博士号取得者が、ファイナンス系の企業に就職して年収数千万円の給料をもらっているという話も聞きました。

博士課程にすすめば、修士卒以上に能力やスキル、専門性が問われますが、実力さえ証明できれば日本では不可能に近い高収入も可能です。

 

博士号取得のデメリットと対策

【世界と比較】理系学生が博士号を取得するメリットとデメリット

ここではよく挙げられるデメリットと、その対策をお伝えします。

 

経済的負担

文部科学省の調査によると、博士課程の半分以上の学生が無受給となっています。

また、年間240万円を越える学生は7.6%です。

生活費に必要な収入を得ているのは全体の10.4%で、そのうち半分以上がDC1かDC2受給者です。

アメリカの博士課程では、ばらつきはありますが月2,000ドル程度もらえるので一年では240万円を超えます。

日本の博士課程の経済支援については、こちらの記事で他の国との比較を詳しく書きました。

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このように博士課程では生活費をカバーするのに十分なサポートをもらっている人の割合は低く、経済的負担が大きい可能性があります。

ここで、この経済的負担を解消するための方法をお伝えします。

対策 奨学金や専門性を生かしたバイト

奨学金関係で、まず、一番狙うべきなのは日本学術振興会のDC1・DC2です。

特別研究員として箔が付きますし、月20万円が研究奨励金として受給されます。

論文や学会発表などの研究成果が重要になってきますので、学部の時から意識できているといいと思います。

額はそこまで高くなくても、博士課程の学生を支援する奨学金はあります。

奨学金の探し方から申請書の書き方までこちらの記事でまとめているので参考にしてみてください。

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僕がおすすめしたいのは海外での研究に関する奨学金です。

渡航費から生活費まで支給するものがあるので、日本で研究をするよりも高い収入を得ることも可能です。

例えば、ドイツのDAADでは修士号取得者は月1200ユーロ受給されるプログラムがあります。

僕は1年間ドイツに住んでいました。

住む場所にもよりますが、ベルリンやミュンヘンなど物価が高いと言われる地域でも普通に生活できる金額です。

参考ページ DAAD 日本人向け奨学金

 

また、研究内容や専門性を生かしたインターンシップやアルバイトもお勧めです。

生活の為に仕方がない人もいるかと思いますが、将来の仕事と関連付けれらるような仕事内容の方が後々役に立つと思います。

こちらは専門分野に左右されてしまいますが、ソフトウェアやプログラミングに強い人だと効率的に収入を得ることができると思います。

社会経験としても身に着くので、可能であればお勧めです。

 

社会経験

博士課程は短縮も可能ですが、基本的に3年間必要です。

社会に出るのが遅く、年齢の割に相対的に社会経験が少なくなることもデメリットとして挙げられます。

なぜ社会経験が必要かと言われれば、①仕事の感触をつかむ②就職でアピールポイントになる の大きく2点かなと思います。

もちろん、長期働くことで学べることはたくさんあると思いますが、①に関して短期でも肌感を得ることはできます。

また、②については社会経験というよりは専門性を武器に勝負することになるので、博士卒ならそこまで気にしなくてもいいのかなと思います。

逆に言うと、社会経験に勝るような専門知識やスキルは必要になります。

 

対策 インターンシップや就職

対策として、ストレートで進学せずに一度就職する人もいますし、それも選択肢の一つだと思います。

特に海外では大学院の費用がかなり高いため、一度就職してお金を貯めてから大学院に進学する人は多いです。

働きながら博士号を取得することも不可能ではありません。

参考図書 「働きながらでも博士号はとれる」

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就職までしなくても、インターンシップという形で短期で働いてみるのもアリだと思います。

企業と共同研究という形であれば、企業内で研究を進めることが可能かもしれませんし、自分の研究と完全に一致していなくても短期インターンシップという形で実現することも可能です。

正直、この辺りは研究内容や指導教官が協力的かどうかも重要になってくるので、そのような選択肢を考えているのであれば事前に話しておくといいと思います。

 

また、参考ですが、ドイツでは企業で研究を進めるPhDプログラムもあります。

人によってバラバラだと思いますが、イメージは週4で給与をもらいながら企業で研究をし、週1で大学で研究したり担当教員とミーティングをしたりするというものです。

このプログラムの仕組みなら、社会人より少し低いまたは同程度の給与をもらいながら、学位取得を目指すことができます。

さらに、既に企業内で働いているので就職活動もそのままその企業で就職することが比較的容易です。

 

就職枠

この問題はよく聞きますが、博士号取得者向けの就職枠は限られています。

これによって、博士課程まで就職すると就職できなくなるいう情報をよく目にするようになりました。

博士号取得者を受け入れている企業もたくさんありますが、確かに修士卒を求めている枠の方が多いのは確かです。

博士号取得者に対しては修士・学士号より給与が高く設定されていることがほとんどで、それに似合うパフォーマンスを証明しなければいけません。

 

対策 研究以外のスキル習得・許容範囲を広げる

博士課程まで行くと、専門知識やスキルが尖ってしまい、企業側のニーズと合わないことが原因です。

例えば、同じ分野で自分の知識が生かせそうな企業でも、自分が理論家で、企業側が実験家を求めていれば仕事をもらうのは厳しくなるかもしれません。

そこで、対策として自分の専門知識やスキルに幅を持たせることを博士課程の学生のうちから意識することをお勧めします。

具体的に言うと、実験だけではなくシミュレーション解析もやってみる、ソフトウェアよりの研究テーマでなくても研究に使えそうなソフトウェアをプログラミングで作ってみるなどです。

アメリカの博士号取得者向けの求人を見てみればわかりますが、例えば、僕の分野ではプログラミングではPythonやMATLABの要件が良く記載されています。

また、僕は基本的にシミュレーション解析しかしていませんが、実験の経験も要件に含まれていることが多く、このままでは就職するのが厳しいと感じています。

このように、社会の需要をあらかじめ調べて置き逆算してスキルを身に着けておくことで就職できないというリスクをかなり小さくできると思います。

あれこれ試しすぎて、研究の結果が出なくなっては元も子もないですが、視野を広げて社会に貢献できる人材となることを意識すると良いと思います。

 

また、分野や内容にもよると思いますが、全く同じ研究内容で仕事を見つけるのは至難の業になりかねません。

他の誰も研究をしていないから博士論文が成り立っているわけであり、他の誰かが全く同じことをしている方がおかしいのです。

つまり、助教やポスドクなどになって自分の研究を続けないで、企業で就職を考えている場合は自分の許容範囲を把握し、場合によっては広げる必要があります。

それは、研究の内容かもしれませんし、勤務地かもしれません。

僕がこのまま博士号取得できれば、どこかしら就職できそうだなと感じるのは、研究内容や場所に対して強いこだわりがなく、アメリカでもヨーロッパでもいいと思っています。

また、求人から逆算して自分に足りない能力を今のうちに補っておけば、博士号取得者が溢れると言われている社会でもどこかしら就職できそうだと感じています。

 

世界と日本の現状と博士号について

【世界と比較】理系学生が博士号を取得するメリットとデメリット

正直なところ、僕自身、デメリットの方が大きいと感じて、博士課程に進学する気はさらさらありませんでした。

しかし、これまでの海外経験とたくさんの方々とお話する中で視点が変わってきました。

 

修士号で就職するのはリスキー?!

確かに「就活中に企業から内定をもらう」という点では、修士号が安定だと思います。

日本で就職するために内定をもらうことが目的であれば、僕も日本で修士を取得後に就職していました。

 

就職した友人と話していて、修士の新卒採用で就職しても、特に大企業では専門や希望と全く違う部署に配属されたという話をよく聞きます。

仕事の幅にある程度は寛容で、あなたの目的が就職すること・収入を得ることであれば全く問題ないかもしれません。

もちろん、希望の部署で希望の仕事に就ける場合もあるでしょう。

 

しかしながら、僕のように、ある特定の好きなことやしたいと思うことを仕事にしたいのであれば、修士で新卒採用で就職するのはリスキーに思えます

この点においては、そもそも日本の新卒採用のシステムを利用すること自体がリスキーに思えるのですが。

僕が海外で博士課程進学を選択した理由の一つは、自分がどの部署のどんな仕事をするか仕事を始めるまで分からない新卒採用から逃れるためです。

給与は予め決まっているのに、仕事内容や場所が決まっていないのは納得いきませんでした。

博士号を活用して就職するとなれば、企業側も専門性を求めてくるので、ある程度ポジションや仕事内容が決まった状態で採用されます。

言い方を変えれば、採用さえされれば、予想してなかった仕事をすることになる可能性は学部・修士卒と比べて低いということです。

 

確かに、日本での就職が目的であれば理系でも修士号で現状十分だと思いますが、今後の世の中の流れを考えているとリスキーだと思いました。

グローバル化が進む世界で、世界の博士号取得者の数は増加傾向にあります。

人工知能や自動化が急速に進む中で、研究者の立ち場がこれまで以上に重要となり変化していると感じます

つまり、博士号を持っていた方が将来的に安定ではないかと思っています。

これから求められる能力は、いかに変化に順応できるかです。

僕が想像する博士号取得者は、自分の分野の研究だけしかできないのではなく、その専門性を他の分野に応用する力を持っています。

また、博士号は資格のように捉え、自分の選択肢を増やすものだと認識しています。

ある程度の英語力と博士号があれば、専門性が買われて日本以外での滞在や就職も比較的しやすくなると思います。

海外就職の選択肢を増やしておくことで、どうなるか分からない将来のためにリスクヘッジをしていると考えています。

 

博士号取得者数について

日本は参考記事のサイトによると、世界で5番目に多いです。

中国が上位に入っていると思いますが、数字だけ見れば悪くないように見えます。

2014年の博士号取得者数を使って、簡単な計算をしてみました。

世界の博士号取得者の割合

 

超単純ですが、博士号取得者の数を人口で割ってみました。

インドの次に日本は人口に対する博士号取得者の割合が低いです。

また、インドは日本の10倍以上の人口で発展新興国であることを考えると、これからどんどん伸びてきそうです。

ドイツ、イギリス、韓国、オーストラリアなどは日本の倍以上の割合が博士号を取得しています。

スイスやルクセンブルク、スウェーデンなどは人口は少ないですが、高い割合が博士号を取得しています。

 

博士号取得者の数だけでなく、人口との割合や日本の人口が他の国よりも早く減少していくのを考慮すると、これからの日本の発展が不安です。

博士号だけがすべてではありませんが、技術力を高めていく上で基本的に博士号取得者は研究を引率する立場になります。

僕が感じる日本での博士課程に進む肌感と、他の先進国で感じる肌感は違います。

アメリカでは途中でドロップアウトする学生の割合も高いですが、博士号への道に挑戦する人の割合も高いことを意味します。

海外の方が進学するハードルが低いというと語弊がありますが、挑戦できる空気感のようなものを感じます。

 

僕も日本に居るときは、本当に優秀な先輩だけが博士課程に進学していて、憧れはありましたが自分なんて進学に値しないと思っていました。

それでも、ヨーロッパやアメリカの博士課程の学生と交流する中で、自分も挑戦したいと思うようになりました。

日本の空気感に飲まれずに、自分の意志で進みたいと思う道に進む人が増えればいいなと思います。

 

現代社会で博士号を取得するべき理由

博士号は、研究を楽しめる人にとって選択肢を広げるものであり、狭めるものではないと思います。

急速に変化しVUCAと呼ばれる、この時代で、博士号は持っておいた方が良いものだと認識しています。

自動化がさらに進み、これまでの職種も大きく変わってくると言われています。

簡単に言うと、自動化できない・人工知能でも担えない職種の割合が増えていきます。

つまり、研究者というクリエイティブでテクノロジーを発展させる側にある職種は、将来も機械に置き換わりづらいのです。

テクノロジーがすごい勢いで発達して、世界の博士号取得者が増えている中で、日本の博士号取得者数は相対的に低い傾向にあります。

世界規模で博士号取得者数が増え続けている世の中で、博士号を持っておいた方が将来的にリスク回避に繋がるという考え方もできます。

 

超高齢化社会と呼ばれ、人口がどんどん減少していく日本で、日本で通用するようなキャリアの描き方をしていてもリスキーだと感じるのです。

つまり、これから30年、40年先まで働かないといけない僕らの世代では、もっと他国の人たちと仕事をしていけなければならない状態になります。

日本だけでは完結できない経済活動になった時、僕は学位や英語力等をはじめとする能力における世界のスタンダードとの差が浮き彫りになってくるのではないかと考えています。

 

結論、個人的思うのは、もっと日本人学生が海外に視野を広げて博士課程に進学する必要があると思います。

理系の学生でもある程度英語が話せて当たり前の世の中になっていますし、技術発展や経済発展も日本国内だけで完結するような問題ではなくなっています。

確かに、日本国内だけで進学から就職まで考えると、修士号まで取得して就職するのが安定で無難だと思います。

しかし、もっと研究したいのに博士課程進学を諦めてしまっている学生がいるのはすごくもったいないと感じますし、その可能性は海外に視野を広げることでどんどん広がっていきます。

今の日本の現状とこれからを考えると、日本人研究者がそれぞれ世界各地で活躍して協力し合うことが日本の社会を支える重要な役割を担うのではないかと思います。

 

最後に、僕が博士課程進学を決めた理由

博士課程進学を決断した理由は、自分が好きな研究で尊敬できる研究者と研究を続けたいと思ったからです。

今の研究を一生続けたいと思っているわけではありませんし、一生研究者でいたいと思っているわけでもありません。

それなりに時間はかかりますし、博士号取得は簡単ではありません。

博士号を取得したからと言って、必ずしも研究者にならなければいけないわけではありません。

博士号は、あくまで免許証のようなものであり、博士号を取得したから選択肢が狭まるとは全く思いません。

むしろ、世界の国々から受け入れられるようになり、世界で選択肢が増えるチケットのような物だと思っています。

 

この記事が新しい視点を持つきっかけになったり、自分らしい選択をするやる気や勇気に繋がれば幸いです。

 

以上のようなメリットとデメリットを踏まえて、アメリカの大学院に進学することにしました。

博士号は絶対持っていた方がいいと言う人もいますし、修士で十分という人がいるもの事実です。

まずは、いろんな考え方を取り入れてみるといいと思います。

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