英語ができない人でも海外大学院で研究留学できる?【英語力より研究力】

理系の海外大学院

英語ができない人でも海外大学院で研究留学できる?【英語力より研究力】

このブログを運営している、理系しまびとす。

今回は、留学相談の内容としてもよく挙がる英語力について解説したいと思います。

こんな方におすすめ

  • 海外大学・大学院進学(正規留学)を考えている方
  • 海外大学院で研究留学を考えている方
井の中の蛙
研究留学って、英語がペラペラな人がいくんでしょ。
実は、そうでもない。
はまち

 

この記事を読めば、

海外大学院での研究留学・正規留学に必要な英語レベルがわかり、どんな準備をすればいいかがわかります。

 

僕はもともと英語は苦手で学部3年時に受けたTOEICは370点でした。

それから1年後には研究を目的としてアメリカに訪問し、ドイツで1年間の研究留学を実現しました。

ドイツ留学中とアメリカの大学院とは、それぞれ共同研究で論文を投稿しました。

現在はアメリカで研究しているます。

僕がドイツとアメリカで研究を行い、授業を受けた経験から解説していきます。

 

英語ができない人でも海外大学院で研究留学できる?

研究に必要な英語レベルは、自分の研究テーマの一対一のディスカッションが成立すれば問題ないと思います。

言い方を変えれば、日常会話が苦手でペラペラに話せなくても、研究内容を英語で議論できれば研究留学できると思います。

英語がそこまで早く話すことができなくても、図や式をノートに書いたり、事前に話す内容や単語を事前に準備しておくことで英語力不足はカバーできます。

英語力よりも研究の知識や研究を進める力をつけるのが先だと思います。

いくら英語がペラペラに話せても、研究の知識がなければ話になりません。

 

研究留学に必要な能力は、

「十分な研究力」「使える英語力」です。

 

使える英語力とは、

  1. 相手の言っていることが概ね理解できるリスニング力
  2. 自分の言いたいがゆっくりでも伝えられる、わからないことが聞き返せるスピーキング力
  3. 英語論文が辞書付きで読めるリーディング力
  4. 研究関係の資料を作るライティング能力

です。

はまち
あくまでも、研究に必要な英語力が必要ということだな。

 

論文を書かない限りライティング力はそこまで必要ないように感じます。

英語が得意に越したことはないのはもちろんですが、ペラペラと早く話す必要はありません。

流暢に話すことよりも、伝える英語力わかないところを聞き返せる力がもっと重要です。

研究に関する知識があれば、完全に聞き取れなくても相手が聞きたいことを汲み取れるはずです。

 

日常生活においても、意外と必要ありません。

スーパー行っても、会話することはそんなにありませんし。

ただ、英語や現地の言語ができると友達ができたり、研究以外の文化や価値観の理解が広がります。

 

研究留学の目的を認識する

そもそもなぜ研究留学をするのでしょうか?

答えはそのままですが、目的は「研究を進めるため」です。

受入れ先の教授も研究を進めてほしいと思っているはずです。

研究を進めるのに必要な能力は、言うまでもなく研究力です。

研究力というは、専門知識であったり、機器を扱える能力であったり、研究を進める能力そのものです。

英語がペラペラに話せなくても、論文を読むにしても翻訳機能はいくらでもありますし、時間をかければ研究内容を英語でまとめるのも可能だと思います。

 

研究留学にお勧めの英語勉強方法を紹介

研究だけを行うのであれば、自分の研究テーマ周りの単語をカバーしておけば大丈夫だと思います。

留学の内容に授業を含むのであれば、もっと広いアカデミックな英単語が必要だと感じます。

なぜなら、自分の研究テーマと一致した内容の授業を受けられる可能性はかなり低いからです。

同じ分野の論文ばかり読んでいると専門用語が偏り、同じ学科であってもすこし違う分野の授業になると知らない単語のせいで理解するのが難しくなります。

 

研究留学をする人にお勧めしたい、厳選した2つの英語勉強法を紹介します。

個々でのポイントは、研究で使用する英語を鍛えることです。

 

英語勉強法1.関連論文で専門用語をブラッシュアップする

研究で使う専門用語は、普通の英語の参考書やTOEICの本を読んでなかなか出てきません。

王道ですが、まずは関連論文を読み、知らない単語をひたすら調べてまとめることをお勧めします。

僕は知らない単語を同じ色のマーカーで線を引くようにしています。

そうすると、論文を見直した時に瞬時に復習することができ、効率よく単語を覚えることができます。

また、発音もチェックしましょう

僕は単語を見て理解できても、いざ会話になるとどう発音していいかわからない場合がありました

リーディングだけでなく、スピーキングに注意して論文を読み進めるのがおすすめです。

 

英語勉強法2.YouTubeで授業を受ける

次に、授業を授業してみることをお勧めします。数学用語や理論的に説明する英語を鍛えるためです。

YouTubeでは、MITをはじめとした有名大学の授業がアップロードされています。

日本に居ながら、海外の有名大学の講義が無料で聴けるなんてめちゃくちゃお得ですよね。

できるだけ近い専門分野を選び、視聴してみましょう。

YouTubeだと巻き戻したり、字幕を付けたりするもの簡単でかなりおすすめです。

 

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海外大学・大学院への正規留学を考えている人へ

英語ができない人でも海外大学院で研究留学できる?【英語力より研究力】

とくに海外大学院へ進学したいと考えている人は、TOEICの勉強はやめてTOEFLに切り替えてください

留学の要件や、就職したい企業の配属や採用にTOEICの要件がある場合を除いては、TOEICで高い点数を取るメリットはあまりありません。

個人的にはフランスの一部企業で採用していると聞いたことがありますが、海外でTOEICは日本のように知られていません

特に、僕のように海外で就職したいと考えている人は、使う機会はまずないと思います。

 

海外大学・大学院へ進学に必要なTOEFLの要件を満たすことを一番の優先順位に置き、余裕があればさらに高い点数を取ることを目指してください。

大学が指定するTOEFLの要件は最低ラインです。

僕は要件を満たした時点でTOEFLの勉強を辞めてしまい、授業についていくのが大変で苦労をしています。

要件を満たしても気を抜かずに、さらに高い点数を目指すことをお勧めします。

 

本試は$250(約27,00円)かかってしまい、結構高いです。

時間がある程度ある人は、いきなり本試を受けてしまうとコスパが悪いように感じます。

勉強方法としては、TOFELの公式問題集を複数回解いた後に、オンライン模試を受けてみることです。

僕が実際に使っていた公式問題集はこちらです。4回分、解くことができます。

まずは公式問題集を解いて、苦手なセクションを把握した上で、そのセクションに特化した問題集を解くのがおすすめです。

 

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まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。

この記事のポイントをまとめます。

 

まとめ

・英語力より研究力をつける

・研究留学に必要な英語力は、論文やYoutubeの専門科目授業で勉強する

・授業を受ける人や海外大学院へ進学を考えている人は、TOEFLの勉強をしておく

 

研究留学を考えている方にお勧めの記事も紹介しておきます。

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